米市場はFOMCや経済指標の結果に一喜一憂する状況が続いています。
方向感に乏しく、過度に出来高も増えていない為、
大きな決め手は今後のCPIの動きだと考えています。
政策金利の引き上げは、CPIが著明に下がるまでは止められないと思いますが、
逆にCPIが綺麗にピークをつけるような下がりを見せれば、
一気に米国の株価は上がる可能性を秘めていると思います。
それでは、新興国株はどの国から株価は回復するのでしょうか?
コロナショック時の米国と比較して検証していきたいと思います。
米国(S&P500)
<コロナショック時>
下落率:-35.2%
回復するまでの期間:6カ月
現在は直近高値より‐27.3%の下落率を認める。
200日移動平均線より下で推移。
新興国株ETF(SPEM)
<コロナショック時>
下落率:-35.3%
回復するまでの期間:10か月
現在、コロナショック時以上の下落率‐37.5%を示している。
200日移動平均線より下で推移。
中国株ETF(FXI)
<コロナショック時>
下落率:-27.1%
回復するまでの期間:6カ月
直近の中国の下落率は―61.6%と非常に大きく、
コロナショック時の安値を大きく割ってしまっている。
200日移動平均線より下で推移。
インド株ETF(EPI)
<コロナショック時>
下落率:-45.1%
回復するまでの期間:10カ月
現在は他の国同様に下落を認めるが、‐25.8%と米国より下落率は小さい。
また、米国よりもコロナ前の株価より高い位置で推移している。
200日移動平均線より下で推移。
ブラジル株ETF(EWZ)
<コロナショック時>
下落率:-59%
回復するまでの期間:未だコロナ前の水準に回復せず。
コロナ前の水準まで回復できず、横ばいで推移している。
南アフリカ株ETF(EZA)
<コロナショック時>
下落率:-53.6%
回復するまでの期間:6カ月
現在、下落率は―36.9%とコロナ時よりは小さいですが、
コロナ前より低い株価で推移している。
200日移動平均線より下で推移。
メキシコ株ETF(EWW)
<コロナショック時>
下落率:-48%
回復するまでの期間:1年3カ月
コロナ時は大きく下落し、回復までに時間を要した。
現在は下落率はー21.6%と米国よりも小さく、半分回復している。
200日移動平均線より上を推移。
マレーシア株ETF(EWM)
<コロナショック時>
下落率:-33.9%
回復するまでの期間:11カ月
現在は下落率‐27.5%で、コロナショック時の株価と近い値で推移。
200日移動平均線の下で推移。
インドネシア株ETF(EIDO)
<コロナショック時>
下落率:-55.1%
回復するまでの期間:未だコロナ前の水準に回復せず。
ブラジルと同様に一度もコロナ前の水準まで回復していない。
200日移動平均線より現在は下。
トルコ株ETF(TUR)
<コロナショック時>
下落率:-40.5%
回復するまでの期間:1年1カ月
米国株が下がったと同じ時期に―36%の下落を認めるも、
現在は下落前よりも+19%の上昇。
コロナ前の水準まで回復してはいないが、直近で窓をあけて上昇。
200日移動平均線より上で推移。
まとめ
・コロナショック時に回復が早かった国は米国と中国であった。
・現在米国株がまだ下落基調であるのに対して、200日移動平均線より上で推移し回復を示している国はメキシコとトルコであった。
・2年前のコロナショックからの回復期間と、今回の下落からの回復が相関するかと考え、今回の検証を行いました。
・米国はコロナショック時は6カ月で回復した一方で、メキシコやトルコは回復に1年以上要していました。
・しかしながら、メキシコやトルコは米国がまだ下落基調にも関わらず、堅調な動きを見せています。
・そのため、今後インフレが収まってきた段階で、メキシコやトルコが急激に伸びる可能性は高いと考えました。
⇩もしこの記事が良かったらポチッをお願い致します!
コメント