海外の医学論文を読むと人種差については言及されているものを多く認めます。
経済の面でも、やはり人種差はあるようです。
現在、米国の黒人の失業率が景気後退期以外の時期では異例の速さで上昇しています。
これは全体の失業率よりも、黒人の失業率の方が景気後退期の炭鉱のカナリアとなることを示唆しています。
そのため今回は、失業率と景気後退期との関係を人種差も踏まえてみていきます。
黒人の失業率

参考:Black Unemployment Rate (1972-2025)
黒人の失業率を示したチャートを見てみると、歴史的にみると低水準ではあるものの、現在急激に上昇していることが分かります。
失業率が急上昇すると必ずしもさらに上昇するとは限りませんが、上昇基調の中の急上昇は注意が必要そうです。
景気後退期と失業率(全体と黒人)

参考:Unemployment Rate (UNRATE) | FRED | St. Louis Fed
青が全体の失業率、緑が黒人の失業率、灰色部分が景気後退期を示しています。
現在の黒人の失業率は、景気後退期以外では稀な急上昇であることが分かります。
また全体の失業率と比較すると、黒人の失業率は高く、上昇する時は鋭敏であることが分かります。
まとめ
・現在米国において、黒人の失業率は景気後退期以外では見た事がない急上昇を示している事がわかりました。
・失業率には、人種差があり、黒人の失業率が全体と比べて鋭敏に上昇するため、景気後退に対する炭鉱のカナリアとなり得ることが分かりました。
・次回10月3日の失業率発表の際は全体だけでなく、黒人の失業率により注目した方がよさそうです。
(アイキャッチ画像はUnsplashのDocumericaが撮影した写真)
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