現在、金価格は急激に上昇しています。
今までは「金はまだまだ上がる」という高橋ダンさんの言葉を信じ、ポートフォリオに組み込んでいました。
金価格が上昇することは非常にありがたいことなのですが、自分の中で金価格が適正なものなのかどうか判断する指標が無い事に気が付きました。
今回は、金価格について深く考えていきたいと思います。
金価格の推移

参考:Trading View
金価格の推移を見てみると1970年頃から動き始めていることが分かります。
歴史的にみると1971年の国際的金兌換停止(ニクソン・ショック)の時期と重なります。
ここで本来の金の価値は変わらないと仮定すると、凄い勢いで通貨価値が希釈されている事になります。
米国の公的債務総額

参考:FRED
同じタイミングで上昇し続けている物があります。それは米国の公的債務残高です。
公的債務が増加するということは、中央銀行が国債を買い入れマネーサプライが拡大するということなので、こちらは通貨価値の希釈と密接に関連がありそうです。
そのため、1970年を起点として、どれほど金価格と公的債務残高が増加したのかを比較してみることにしました。
金価格と公的債務残高の増加率(1970年を基準)

今回はニクソンショックが起こる前年の1970年を基準として、公的債務残高と金価格の増加率を、5年毎比較してみました。
多少の違いは年度毎にあるものの、概ね同じように動いていることが分かりました。
また、現在の両者の増加率はほぼ同じであることが示されました。
まとめ
・今回の検証は、「1970年から現在まで金の価値は変わらない」という前提で行いました。
・両者とも1970年を基準として同程度の増加率を示しました。これは上記の前提のもと、同程度の通貨価値の希釈を示していることになります。
・公的債務残高の増加率と金価格の増加率との関係を金の適正価格の指標とした場合、現在の金価格は適正価格に近いと考えられます。
(アイキャッチ画像はUnsplashのZlaťáky.czが撮影した写真)
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