暴落時の米国債と株価との関係

長期投資

じっちゃま” こと広瀬隆雄さんが相場を見る時に、

まず米国10年債利回りに注目するようおっしゃられています。

確かに、短期的にみると株式よりも米国10年債の方が、

トレンドが早く出ている印象を受けます。

今回、過去のS&P500の暴落の時に、

米国10年債利回り(US 10Y)がどのように動いていたのかを振り返っていきます。

バフェット太郎さんの動画を参考にして暴落局面を検証してみました。


1位:世界恐慌

S&P500(週足)

ピーク:1929年7月29日

ボトム:1932年5月30日

期間:2年10カ月

下落率:-84%

一方、米国10年債利回りは

米国10年債利回り(週足)

ボトム:1931年6月1日

ピーク:1931年12月28日

期間:7カ月

上昇率:+36%


2位:リーマンショック

S&P500(週足)

ピーク:2007年10月8日

ボトム:2009年3月2日

期間:1年5か月

下落率:-58%

一方、米国10年債利回りは

米国10年債利回り(週足)

ボトム:2003年6月2日

ピーク:2006年6月19日

期間:3年

上昇率:+68%


3位:オイルショック

S&P500(週足)

ピーク:1973年1月8日

ボトム:1974年9月30日

期間:1年9カ月

下落率:-50%

一方、米国10年債利回りは

米国10年債利回り(週足)

ボトム:1971年3月22日

ピーク:1973年7月30日

期間:2年4カ月

上昇率:+37%


4位:ドットコムバブル

S&P500(週足)

ピーク:2000年8月28日

ボトム:2002年10月7日

期間:2年1カ月

下落率:-49%

一方、米国10年債利回りは

米国10年債利回り(週足)

ボトム:1998年9月28日

ピーク:2000年1月17日

期間:1年3カ月

上昇率:+58%


5位:ブラックマンデー

ピーク:1987年8月24日

ボトム:1987年10月19日

期間:2か月

下落率:-35%

一方、米国10年債利回りは

米国10年債利回り(週足)

ボトム:1986年8月25日

ピーク:1987年10月12日

期間:1年2カ月

上昇率:+48%


一覧

暴落時のS&P500と米国10年債利回りの一覧

<一覧からわかること>

・世界恐慌時を除いて米国10年債利回りの方が先に動く

・米国10年債利回りがピークを迎えるのはS&P500が下落している最中のみではない。

・米国10年債利回りはS&P500下落率に必ずしも反比例しないが、30%は超えている。


考察

・過去の暴落局面を振り返った場合、米国10年債利回りの方がS&P500よりも早く変化がみられることが分かりました。

・しかし、S&P500下落局面の途中で米国10年債利回りもピークを迎えるのではと予想していましたが、S&P500下落前に米国10年債利回りがピークを迎える年もあるということがわかりました。

・過去の暴落局面では株価の下落率と利回りの上昇率が決して反比例しないことが分かりました。

・現在10年国債利回りは直近のボトムから500%上昇しています。過去に例を見ないぐらいの上昇であるため、株価の下落がこの程度で留まっているのが不思議です。直近で株価は回復していますが、当初決めた戦略通り長期投資を進めていこうと考えています。

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