先日のFOMCで「労働市場が堅調だとは言えなくなった」という発言がありました。
その後、株式市場はどっちつかずの方向に動いていましたが、米失業保険新規申請件数が減少したことから、再度上昇傾向になっています。
今回の結果だけで株式市場について楽観的になってよいのか?労働市場が悪化している時には変動はしないのか?過去の暴落のタイミングで振り返っていきたいと思います。
①ITバブル崩壊(2000年3月~2002年9月)
失業保険新規申請件数は減少する月があるものの、なだらかに増加しています。

参考:Investing
失業保険継続申請件数は新規申請件数より波が少なく増加を認めます。

参考:Investing
失業率は2000年12月を起点に上昇しますが、失業保険新規申請件数・失業保険継続申請件数ともにほぼ同じ時期より高くなっている事が確認できます。

参考:FRED
②リーマンショック(2008年9月~2009年2月)
失業保険新規申請件数は減少する月があるものの、なだらかに増加しています。

失業保険継続申請件数は波がほとんどなく、なだらかな増加を認めます。

失業率は2008年4月を起点に上昇を認めますが、失業保険新規申請件数が急激に増加するタイミングと重なります。

現在
まだグラフには反映されていませんが、9月11日に失業保険新規申請件数263Kを示しました。


失業保険継続申請件数は2025年5月頃からなだらかに上昇しているように見えます。

失業率は2025年6月を起点に上昇を認め、失業保険継続申請件数と同じ動きに見えます。

まとめ
過去の暴落時には、失業率が上がるのと同じタイミングで失業保険新規申請件数・失業保険継続申請件数ともに増加を示していました。
失業保険新規申請件数は波があり、増加傾向を示している最中にも減少することがある事がわかりました。
一方、失業保険継続申請件数は波が少なく、なだらかに増加することが分かりました。
現在は、失業保険新規申請件数が前週に急増加し、失業保険継続申請件数は5月頃からなだらかに増加しており、失業保険新規申請件数が今週減少したからといって、まだ安心できる状況ではない事がわかりました。
引き続き、10月3日の失業率発表はまでは、株式市場は危険な可能性があると考え、現金割合高めで様子を見ていきたいと考えています。
(アイキャッチ画像はUnsplashのPeter Conlanが撮影した写真)
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