イラン・イスラエル戦争が中東ETFに与える影響【2026年最新】

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はじめに

2026年に入り、イランによるドローン攻撃・ミサイル攻撃が激化しています。米国・イスラエルによる対イラン攻撃後、ホルムズ海峡封鎖リスクも急浮上しました。イランがGCC(湾岸協力会議)諸国の米軍施設を標的にしたことで、周辺国ETFにも広範な影響が波及しています。

本記事では 2026年1月〜3月の価格データと各国の経済基盤を軸に、中東5カ国ETFへの影響を徹底検証します。


2026年1月〜3月 パフォーマンス一覧

ETFティッカー期間高値期間安値現在値(3/16)最大下落率安値→現在
イスラエルEIS$127.07$109.88$119.09▲7.4%+7.8%
UAEUAE$22.26$17.56$17.85▲21.2%+1.7%
カタールQAT$20.17$18.40$18.74▲8.8%+1.9%
クウェートKWT$38.31$36.08$36.58▲5.8%+1.4%
サウジアラビアKSA$40.19$35.89$38.31▲10.4%+6.4%

※期間高値・安値は2026年1月〜3月16日の実績値。現在値は2026年3月16日時点。


各国ETF 詳細分析

イスラエル(EIS)

経済基盤

指標数値
GDP約 $5,000億
テクノロジー輸出比率GDP比 約20%
軍需産業輸出年間 約$120億
石油依存度極めて低い(エネルギー輸入国)
主要産業ハイテク・医薬品・防衛

・ローソク足チャート(50日・200日 移動平均線)

セクター構成 / 主要産業割合

EIS_combined_pie

UAE(UAE)

経済基盤

指標数値
GDP約 $5,000億
非石油GDP比率77%超(中東最高水準)
観光・貿易依存度高(ドバイ空港=世界最大規模)
石油依存度低下傾向(経済多角化が進展)
主要産業金融・不動産・観光・貿易・物流

・ローソク足チャート(50日・200日 移動平均線)

UAE_candlestick

セクター構成 / 主要産業割合

UAE_combined_pie

サウジアラビア(KSA)

経済基盤

指標数値
GDP約 $1兆
石油収入比率(政府歳入)約68%
Vision 2030 非石油GDP目標50%超(達成途上)
アラムコ時価総額世界最大級(約$2兆)
主要産業石油・石化・金融・建設

・ローソク足チャート(50日・200日 移動平均線)

KSA_candlestick

セクター構成 / 主要産業割合

KSA_combined_pie

カタール(QAT)

経済基盤

指標数値
GDP約 $2,400億
LNG・天然ガス輸出比率GDP比 約55%
1人当たりGDP世界最高水準(約 $8万)
石油依存度高い(LNG輸出が経済の柱)
主要産業天然ガス・石油・金融・建設

・ローソク足チャート(50日・200日 移動平均線)

QAT_candlestick

セクター構成 / 主要産業割合


クウェート(KWT)

経済基盤

指標数値
GDP約 $1,600億
石油輸出比率(輸出全体)約90%
石油GDP比率約40〜50%
石油依存度GCC諸国中で最高水準
主要産業石油・金融

・ローソク足チャート(50日・200日 移動平均線)

セクター構成 / 主要産業割合

KWT_combined_pie

まとめ・投資判断のポイント

  • EIS:紛争の当事国であるが下落から回復している。主要産業がエネルギーに依存していないことが強み。
  • UAE:一番下落率が高い。非石油GDP比率77%超の多角化経済だが不動産・観光も影響を受けている事が影響か。
  • KSA:アラムコ施設がドローン攻撃の標的となったにもかかわらず下落からの立ち直りはイスラエルに次いで早い。Vision 2030による経済多角化の進展が耐性に寄与
  • QAT・KWT:金融セクター集中度が高く(各57%・50%)、銀行株の動向が価格を左右。石油・ガス依存度が高くホルムズ海峡リスクに直接さらされる
  • 2026年3月時点でイランが「周辺国を標的にしない」と表明して以降、湾岸諸国のETFは安定化傾向にある
  • 現在イランから周辺諸国への攻撃は限定的ではありますが、ETFのセクター構成や主要産業の割合の違いにより、下落の割合に差があることがわかりました。
  • しかし、この状態が長く続けば、エネルギー・観光への悪影響が、金融問題に波及する可能性があるため、中東のETFは注意が必要と考えています。

(アイキャッチ画像はUnsplashSirav Talwarが撮影した写真)

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引用・データソース


⚠️ 免責事項:本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘ではありません。価格データはYahoo Finance経由で取得(2026年3月時点)。セクター構成・産業割合は参考値を含みます。投資は自己責任でお願いします。


チャート生成スクリプト:scripts/generate_charts_中東ETF.py

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